【情報を食べる!?】人はなぜ3000円のコーヒーに次々とお金を払ってしまうのか。

From:中尾友一
(シンガポール自宅のベランダより)

本編は砂漠で水を欲しがってる人に水を売るような『誰もが欲しいモノ』を提供するものではありません。
どちらかと言うと、香港に旅行に行って何故か枕を買ってしまうという『普段見向きもされないモノ』を瞬時に『誰もが欲しいモノ』にしてしまう方法論を、今回はいくつか実例を上げながら説明していきたいと思います。

1杯3000円のコーヒーが飛ぶように売れる訳

仮にコンビニに3000円のコーヒーがあった場合、興味本位で買う人はいるかもしれませんが、飛ぶようには売れないでしょう。
但し、ある事をするだけで、1杯原価50円のコーヒーでも3000円で売る事が可能になります。

人は一体『何を飲んでいるのか?』に注目して欲しいのです。

例えば、1杯原価50円のコーヒーがコンビニではなく、高級ホテルのラウンジで出された場合はどうでしょう?
最低でも1000円、下手すると3000円近くするものもあります。

原価が高いものを使っている等の野暮な話はさておき、仮に原価が安いものでも美味しいと思ってしまうのです。

何故なら、人はコーヒーではなく、『情報を飲んでいる』からです。

高級ホテルのラウンジでまさか、原価の安いモノを使っているはずがないという思い込みから、仮に渋くても、飲みやすくても、薄くても、それが『高級な所で出されているコーヒーはこういう味なんだ』と思ってしまうからです。

もっと言うと、高級ラウンジですから、場所や雰囲気も人は情報として取り入れているわけです。

逆も然りです。どれだけ原価の高いコーヒー豆を使ったモノでも、場所や雰囲気、コップ等含め貧素な所で貧素に飲んでしまうと、途端に価値が下がってしまうわけです。

 

コーヒーに限らずですが、想像してみましょう。

1.本物のルイ・ビトンのバックが道端で4万円で売られている
2.本物のルイ・ビトンのバックが公式ショップで4万円で売られている

あなたはどちらを買いたいですか?

まったく同じモノなのに、ほとんどの人は2を選びます。
つまり、人はモノではなく、情報を買っている事になります。

もしあなたが、高額なモノを売る場合は場所や雰囲気を気にすると良いかもしれません。

使い古した鉛筆を是非買わせて欲しいと言わせる技術

男はつらいよ「拝啓車寅次郎様」より

満男が商売について、愚痴を言ってるシーンで、寅さんが『叔父さんと勝負してみるか?』と突然けしかけます。
さらに寅さんが満男に使い古した鉛筆を『俺に売ってみな』と鉛筆を渡します。

満男『おじさんこの鉛筆買ってください ほら、消しゴムつきですよ』
寅さん『いりませんよ。僕は字かかないから全然必要ありません。以上』

と取り付く暇もなく、断ります。

すると満男が『こんな鉛筆売りようないよ』と言った所で、すかさず寅さんが『貸してみな』と鉛筆を手に取ります。

ここで寅さん劇場!(笑)

寅さん『おばちゃん、俺はこの鉛筆見るとな、おふくろの事思い出して仕方ないんだよ』

おばちゃん『おや、どうして?』

寅さん『不器用だったからね、俺は鉛筆も満足に削れなかった。夜おふくろが削ってくれたんだ。
ちょうどこの辺に火鉢があってな、その前にきちんとおふくろが座ってさ、白い手で肥後守(ひごのかみ)を持ってスイスイスイスイっと削ってくれるんだ。
その削りカスが火鉢の中に入って、プーンといい香りがしてな、綺麗に削ってくれたその鉛筆で俺は落書きばかりして勉強ひとつもしなかった。
でもこのぐらい短くなると、その分だけ頭が良くなった気がしたもんだった。』

寅さん『お客さん、ボールペンてのは便利でいいでしょう。だけど、味わいってものがない。
その点鉛筆は握り心地が一番。木の暖かさ、この、六角形が指の間にきちんと収まる。
ちょっとそこに書いてごらん。なんでもいいから。』

満男『久しぶりだな。鉛筆で字書くの』

寅さん『デパートでお願いするとこれ1本60円する品物だよ。
でも削ってあるから30円でいいよ。いいや、いいよくれてやったつもりで20円!すぐ出せ。さっさと出せ。

満男 『はい。あ、叔父さんまいりました。』

寅さん『いや、俺の場合はね今夜この品物を売らないと腹すかせて野宿しなきゃならねぇ。のっぴきならねぇ所から絞り出した知恵なんだよ』

満男がついつい使い古した鉛筆を買ってしまうわけです。

ここで言いたいのは満男は特にこの鉛筆は欲しくなかったわけなんですが、寅さんから『ストーリー』という付加価値を追加されて、ついつい買ってしまったのです。

つまり、こちらもモノではなく、『情報』を買ったのです。

ヤフオク!で彼女にサプライズで渡そうと思っていたプレゼントを出品した結果

彼女にサプライズで渡そうと思っていたプレゼント 2歳1か月をヤフオクに出品した結果、3万5853円で落札された理由。

商品がどうというより、まずはこの商品説明を御覧ください。

■商品の現状■
2年前交際していた女性へのプレゼント用に購入したものです。

当時彼女は事あるごとに「学園祭の実行委員だから忙しい」と言っていたため、学園祭が終わって会えたときに渡そうと考え、9月頃に購入しておきました。

それから1月も経たないうちに彼女は学園祭実行委員で仲良くなった他の男と浮気をし、自分にはメールにてその旨の報告がありました。

当時の私は荒れに荒れ、その勢いで近所のキックボクシングジムに入会しました。

失恋によるあまりの辛さに一時は自殺も考えましたが、2年間猛練習を積みながら研究室での研究にも死に物狂いで取り組み、まさに必死に生きてきました。

そして先日、この「必死に生きてきた経験」を面接で赤裸々に語ることで、以前の自分自身では考えられないような大企業に就職が内定しました。

年末には自身の人生初となるキックボクシングの試合が控えています。

学生生活最後の年ということで、2年間トラウマとなっていた彼女の思い出を振り切り、自分自身の新時代の幕開けの第一歩とするべく、今回出品を決断しました。

この商品には私が必死に生きてきた「意志力」、そして「憎悪や悲しみを優しさに変える力」が宿っています。

我が家で飼っていたハムスターも、商品の外箱に触れただけで充電したてのヒゲ剃りのように元気になっていました。

人生に悩んでいる。許せない人がいる。過去にとらわれている。そんな方々が前に踏み出す決断をするための助けとなれば幸いです。

外見上は本革の赤いペンケースです。一切開封していませんでしたので外見は非常に綺麗ですが、数多の戦場をくぐり抜けてきたベテラン海兵隊員のような頼もしさを感じます。これが「生きる力」なのでしょうか。

このペンケースは自体は東急ハンズで4000円程度で購入したものだそうです。
その価値約9倍まで跳ね上がったわけです。

そこに『ストーリー』を付加することで、、、

本当にあった話かどうかはさておき、東急ハンズで普通に買えるペンケースに約9倍の値段がついたわけです。
こちらもペンケース自体に価値があるというよりは、その『ストーリー』に価値を見出し、お客さんは買ったのです。

ただの石が6億円?1975年アメリカで起こった出来事

1975年、ただの石ころがアメリカ全土で購入され、総売上が6億円にもなった話をご存知でしょうか?
その名も『ペット・ロック』です。

ゲイリー・ダウルさんという方が、『クリスマスだし、なんか売ったろ!』という精神のもと、ただの石ころをペットとして売り始めたのが発端です。

一応wikiには下記のように書かれていました。

ペットの飼育には楽しみとともに、ストレスや出費といった欠点をともなうことから、それらの欠点が一切ないペットとして発案した

このペット・ロックは当時3.5ドル(約392円程度)で売りだされ、原価は石ころなので当然0円。
パッケージ代などの費用を入れても、利益は3ドル(約336円程度)という高い利益率!
※1ドル112円計算(2018年12月18日現在の為替)

ガチのまじの本気で、ただの石ころなので、その辺に置かれてる石を売っているだけなんです。
だから、当然生きてるだけで丸儲け状態なわけです。

こちらがその画像になります。

参照:wikipedia

もはや、この石に値段がつくというのだから、むしろ何か宝石なのでは?と疑うレベルです。

参照:wikipedia

これは、小学生の夏休みの課題(ものづくり)ではありません。
れっきとした家族!

はい。申し訳ないです。この目玉筆者も見たことあります。
その辺に売ってるやつですよね。

昔、ルアーとか自作していたので、この目玉買ったことがあるんです。

子供っぽいやつはなんか艶もあるし、一瞬買ってしまいそうに・・・はならないですが、、、
左のママなのか、パパなのかわかりませんが、これは流石にひどすぎです。
川に行けば絶対拾えるやつです。(笑)

これらを綺麗にパッケージにして、取扱説明書をつけ、『お手のやり方』『伏せのやり方』等の解説が載せられていました。
ただの石に血統書までついていたというから驚きです。

例えば、東京の隅田川で拾ったら血統書には隅田川と書かれるのでしょうか?(笑)

こんなもの絶対いりませんが、6億円も売れてるという現実を筆者は直視出来ません。

つまり、今回の記事で何がいいたいかと言うと、『情報に価値がある』という事です。

執筆:中尾友一
編集:中尾友一
画像:spize,ヤフオク!画面キャプチャ,wikipedia

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ABOUTこの記事をかいた人

中尾友一

1985年福岡生まれ。大学卒業後2008年にソフトバンク入社。
セールスエンジニアとして活躍し、ソフトバンクグループ全体の表彰にて、チームでの受賞だけに留まらず、個人でも受賞。
ソフトバンクに5年間在籍後、代表の高原と共に株式会社Villnessを立ち上げ、数多くの大手上場企業様のアプリ開発に携わる。
その後、拠点をシンガポールに移し、グローバルな会社経営を行っている。